みらいの学校に行ってきました!

5月23日、Mallmall まちなか広場では、九電グループが取り組む情報セキュリティ・防災 ・ カーボンニュートラルなどをテーマにしたセミナーと展示会が開催されました。本記事では、企業に求められるサイバーセキュリティ対策、脱炭素化社会の実現に向けた九電グループ企業商品についてご紹介します。

これからの時代に欠かせない知識、 企業として備えを充実させたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。

 

  セミナー:企業に求められるサイバーセキュリティ対策とは? 

  • 講師
    株式会社 QTnet 法人営業部 部長兼 QTnet CSIRT
    江川 哲也 氏

本セミナーでは、主催者である九州電力を代表し、都城営業所の横山 隆 所長の開会挨拶からスタート。横山所長は「近年、社会問題化しているサイバーセキュリティ対策について、知識を深め、事業活動に活かしてもらいたい」また、「九州電力は地域に根差した企業として、事業者の皆さまが抱える困りごと、お客さまから求められるニーズにお応えしたい」と挨拶しました。

サイバーセキュリティに関する近年の脅威動向
セミナー冒頭、講師の江川 哲也 氏から「マルウェア(悪意あるコンピュータウイルス)の数は年々増えており、近年では約13億のマルウェアが検出され、1日あたり約45万ペースで新型が確認されている。」という想像以上の話で始まった。

続いて、過去のサイバー犯罪は個人による嫌がらせレベルのものが多かったが、現在は個人から集団、国家へと規模が大きくなってきている。サイバーセキュリティにおいては攻撃する側が圧倒的に有利であり、守る側は法律上反撃できない苦しい状況であると具体的な被害事例を元に示されていた。

被害にあった事例として、マルウェアの一種にあげられるランサムウェアの説明があり、感染するとパソコン等に保存されているデータを暗号化して使用できない状態にした上で、個人情報などのデータを復旧する代わりに金銭などの対価を要求するといった犯罪が近年増加しているとのことであった。

サイバーセキュリティ対策
江川氏によると、次の3つの対策が有効であると見解を示された。技術的対策、組織的対策、そして最後に人的対策。

  • 1つ目の「技術的対策」は情報システムやデータのセキュリティを確保するために、対策ソフト・セキュリティ機器サービスを導入することで、重要なデータを暗号化し、情報漏洩を防止する手段である。
  • 2つ目の「組織的対策」はセキュリティホール(プログラムの不具合)の整備などがあるが、どれほど緻密に設計されたプログラムであっても、セキュリティホールの発生を完全に防ぐのは困難であるため、マルウェアの感染や不正アクセス、あるいは機密情報の流出に対するフローマニュアルの整備訓練などが重要である。
  • 3つ目の「人的対策」は従業員のセキュリティリテラシーを向上させて、過失による情報漏洩やウイルス感染を防ぐ取り組みなどで、標的型メール攻撃(メールに添付されたURLやファイルを開いてしまった場合、マルウェアに感染してしまう可能性)に対して、情報セキュリティ教育を実施する必要性が高まっている。特に従業員の誰もがアクセスできるメールに関しては、定期的に社員研修などを実施することで、その脅威への対応ができることが望ましい。

社内での情報セキュリティ教育の重要性
複雑で巧妙化するサイバー攻撃に対して、「情報セキュリティ教育を実施したいが具体的にどうしたらよいか分からない」「社員研修に割ける時間や訓練など教育に必要な予算はどれくらいか」といった声を耳にしているとのこと。

江川氏自身が所属するQTnetでは、情報セキュリティの専門部隊として「QTnet CSIRT(シーサート)」を設立し、サイバーセキュリティリスク対策の検討・指示、情報収集・展開などを役割として活動している。

また、サイバーセキュリティリスクに対する課題を持つ企業や団体が情報共有することを目的に設立された日本シーサート協議会では、被害を最小限に食い止める体制づくりや、脅威度の高いインシデントに対する共同演習の実施など、実践的な活動に取り組んでいる。

QTnet CSIRTは九州電力グループの企業として、サイバーセキュリティ対策などネットワークに関する総合的なサービスを牽引する事業に加え、日本企業全体のセキュリティレベル強化に向けた活動を積極的に実施している。

最後に江川氏より、対策に多大な労力を要するサイバー攻撃に対して、企業や団体同士の横のつながりを強化すること、お互いに情報共有し、学び合い実践しているとお話があった。

セミナー取材後記
サイバーセキュリティ対策に関する課題は多くの人が緊急だと感じている一方で、対応する人材の確保や育成などが不足している現状があります。この機会に現状の課題を見直し、具体的な対策や最新の情報などにご興味のある方は、一度お問い合わせください。

▷問合先:九州電力株式会社 都城営業所
▷電 話:0986-26-3558

 

  展示会:九電グループ企業商品展示会 

  • 参加会社
    九州電力㈱、㈱QTnet、九電テクノシステムズ㈱、誠新産業㈱、㈱キューヘン、ニシム電子工業㈱、九州自動車リース㈱、㈱九電工、九電ドローンサービス株式会社

 

  • 電気自動車

 

  • EV充電コントローラ

 

  • スポットバズーカ


直進性のある大風量の風が、遠く(約30メートル)、かつ、狙ったところに届くので、作業する空間だけを効率よく冷やすことができる。熱中症対策に有効で、 電気代の削減にも貢献。車輪が付いているため、必要な場所に移動させることも可能。

 

  • ボックスウォール


ボックスウォールは水の自重によって地面に固定される。 ボックスウォール下部にある2つの多孔質ゴム底により、地面をしっかりと捉える。

 

全編取材後記まとめ

今回取材したイベントは、九州電力 都城営業所の皆さんが企画したもので、タイトルの「みらいの学校」の通り、九州電力グループが目指す取り組みとして、この先の未来にどんな貢献や支援ができるのかを体現したイベントであった。

このまちで暮らす人、働く人にとって、どうしたら、よりよく、快適に、安全に楽しく過ごせるのか。まずは、知識を深め、学ぶことが行動に繋がっているのだと感じた。

「情報セキュリティ対策」「災害への備え」「カーボンニュートラル」といった分野の課題に向けて、この機会に、いま自分たちができる取り組みを考え、実践してみてはいかがでしょうか。

――取材に協力いただいた九州電力 都城営業所の皆さん、ありがとうございました!

※上記記事は2024年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

 

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九州電力株式会社 都城営業所